すでに県内の各宿泊施設においても、営業用のホームページを作製されている事業所がかなり多いようです。私どものような小さな宿でも、最近では安価で自由に情報発信ができるということから、インターネットによる宣伝は無視できないように思われます。
私どもの宿では開設して1年ほどですが、まだまだ売上を誇れるほどの実績はありません。しかしまちがいなく今後は少しずつ、ネットでの宿泊予約や通信販売などの契約が、簡単に誰でもできるシステムに移行されていくだろうと容易に想像されます。
最初はホームページの管理や更新作業、そしてメールのやりとりなどはとても無機質なものに思えて、私は好きになれませんでした。いつまでたっても「ワープロ少々」程度の私の腕前では、現在の高度なパソコンを操るのは至難の技です。そして二年ほど前までは、プロバイダーとの契約料や通信料などは、決して安いものではなかったように思われます。現在では無料のプロバイダーもたくさんありますし、通信料も当初と比べるとかなり安価になりました。
そんな一年前のある日、主人が地元の商工会でインターネットを体験してきたのでした。2時間以上もジーっとパソコンの前に座り、これまで受けたのとはまったく違う種類のカルチャーショックを受け、インターネットの世界に釘づけとなってしまったそうです。帰って来るなり、「俺たちもホームページを作ろう」と言い出して、ついに機械オンチの私も巻き込まれてしまいました。
偶然にも良心的なホームページ製作会社にお世話になり、想像以上の素敵なページを次々完成させることができました。そして、私は主人に勧められて「若おかみの小さな日記」というコーナーを担当することになりました。初めは軽い気持ちで引き受けたのですが、毎日更新となるとなかなか大変な作業でした。ですが、ご覧いただくお客様からのメールの中には、ご意見やご感想をしっかり書いて下さる方がたくさんいらっしゃいます。また「若おかみ」としての私を励まして下さるメールが少なくないのです。本当にありがたいことで、時々そのメールに感激して涙が溢れてしまう事があります。
今まで宿の仕事をしてきて、果たしてどれだけ生のお客様の声を聞く事ができましたでしょうか。それが今ならお客様のニーズやリクエスト等を、ある程度把握することが可能なのです。
私たちの目指すホームページは自己満足でおわるのではなく、(1)お客様の役に立っているか? (2)新鮮な情報を発信しているか? (3)楽しんでいただいているか? の3点をいつもチェックしようと考えています。
近い将来には誰もがテレビを見るような感じで、お茶の間でインターネットを楽しむ時代がくるでしょう。その時のことを考えれば、個人のお店の宣伝も確かに大事ですが、地域ごとや特定のエリア内、または同業者の連携によるインターネットの宣伝や経営戦略が、必要になってくるのではないでしょうか。
もしかするとインターネットについて皆で勉強していくことが、私たちの街にとって、特に圓蔵寺(福満虚空蔵尊)を中心としたにぎわいのある門前町や、この風光明媚な観光地の柳津温泉の誘客運動やPR活動の、最も効果的でかつ前向きな宣伝方法なのかも知れません。
■頂いたコメント
第85期民報サロン執筆 塩田美紀会津柳津温泉「花ホテル滝のや」若おかみ。河沼郡柳津町柳津在住、35歳。現在同ホテルのホームページ上で『若おかみの小さな日記』を日々更新中。洋裁などが趣味。 |